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田口学長がミャンマーで医療支援を行いました

田口学長がミャンマーで医療支援を行いました

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田口智章学長が、12月3日から8日まで、特定非営利活動法人ジャパンハートの要請を受け、今年の6月に引き続き、内戦状態が続くミャンマーのヤンゴン小児病院で医療支援を行いました。

 

ヤンゴン市はミャンマー連邦共和国の南端に位置し、人口600万人のミャンマー第一の都市です。国の総人口が6000万人なので、国民の10%がこの都市に住んでいます。小児病院はヤンゴン市内のヤンゴン小児病院とヤンキン小児病院、ヤンゴン市から北800kmにあるマンダレーの小児病院の3か所しかないため、比較的スタッフの揃ったヤンゴン小児病院に小児患者が殺到しています。加えて、小児外科医をはじめとした医療スタッフの不足により、急患手術の対応で予定通りに手術を行うことができない状況が続いています。

 

こうした状況の中、派遣された医療スタッフは、まず肝移植した3例の診察を優先し、他の検討を要する患児(肝腫瘍や胆道閉鎖)のコンサルトを受け、胆道閉鎖症3例の手術を行いました。

田口学長は「胆道閉鎖症は術後2日目に濃緑色便がみられ胆汁排泄が確認されましたので、これで救命できそうと胸をなでおろしました。ミャンマーでは胆道閉鎖症の診断が遅いので、このように早期診断できると手術が成功するということを示せてよかったと思います。また、今後の歯科チームの活動に備え、ヤンゴン小児病院の小児歯科の教授とコンタクトを取り、肝移植患児の口腔内写真を撮影していただきましたが、肝移植して黄疸は下がっているものの歯には着色が残っていたので、今後の課題と思います。病院長から血液がん患児の口腔内ケアを希望されましたので、次回は歯科医師や歯科衛生士・短大学生に参加していただき、移植後の患児や小児がん患児の口腔ケアや歯磨き指導を実施したいと思います。短大の教員や専攻科生の中には参加意欲の高いメンバーが揃っています」と話しています。

 

また、学校法人福岡学園・福岡歯科大学創立50周年記念の歯ブラシ200本を日本から持参してヤンゴン小児病院の医療スタッフに寄贈しました。

 

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胆道閉鎖症の手術をする田口学長(左)

猪股熊本大学名誉教授に加えて現地若手医師が手術参加。

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左からDr.Yin Mar Oo(小児外科)、猪股教授、田口学長、Dr.Aung Tun Oo病院長、小児外科教授。

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小児外科教授Dr. Nyo Nyoに学校法人福岡学園・福岡歯科大学創立50周年記念歯ブラシを寄贈

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小児歯科Zarchi Wint教授と肝移植患児の診察

写真提供:ジャパンハート