教授紹介

氏名:田中 芳彦
所属:機能生物化学講座
   感染生物学分野
学位:博士(医学)
   経営修士

 

自己紹介

教員インタビュー 教員インタビューはこちら

 熊本大学医学部を卒業し、同大外科学第二で外科医として臨床に従事した後、同大大学院医学研究科に進学し博士(医学)の学位を取得。その後、米国La Jolla Institute for Allergy and Immunologyにて免疫学研究に従事し、九州大学生体防御医学研究所 助手・助教・准教授を経て、2013年秋 本学教授に着任。2019年よりアニマルセンター長、口腔医学研究センター・プラットフォームリーダーを兼任。
 医学部を卒業後、外科医として救急から僻地医療まで、感染症、自己免疫疾患、悪性腫瘍など多くの疾患を臨床の現場で診てきました。その中で、新しい治療法の開発など現代医学をさらに発展させるためには、基礎医学の進歩が必要であると感じるようになり、免疫学の研究をはじめました。専門は免疫細胞生物学で、MHC/ペプチドとT細胞受容体(TCR)の相互作用に関する研究を起点として、T細胞や樹状細胞のシグナル伝達や免疫応答について研究を行ってきました。最近では、腸-口腔の連関の解明を起点として、基礎と臨床の両方向から「歯周病と腸内環境」の関連性を解析しています。歯周病、う蝕や口腔カンジダ症といった口腔感染症の病態を、口腔を全身ネットワークの中心におく「口腔医学」の視点から個体、組織、細胞、分子、そして遺伝子レベルで明らかにしていきます。
 これまでの自分自身の臨床医と基礎医学研究者としての経験を活かして、臨床医学的ならびに基礎医学的なアプローチによって口腔医学に関する問題を的確に把握し、それを解決するために必要な基本的知識、技量を習得させ、生涯にわたって自己研鑽を積むことが出来る人材教育を目指しています。
E-mail: tanakayo©fdcnet.ac.jp (©はアットマーク)

 

研究分野・現在の研究テーマ

・歯周病、う蝕や口腔カンジダ症といった口腔感染症における免疫制御機構の解明
・腸内微生物叢からみた口腔感染症の病態の解明
・口腔感染症に対する新しい免疫療法の開発
・病原微生物の抗原探索法の開発
・細菌感染がもたらす自閉スペクトラム症の解明

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主な研究業績

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外部資金獲得状況

≪研究代表者のみ記載≫
・ AMED(日本医療研究開発機構) 免疫アレルギー疾患実用化研究事業(2023-2025)
・ 科学研究費補助金 基盤研究(一般)(A)(2023-2025)
・ 科学研究費補助金 基盤研究(一般)(A)(2020-2022)
・ 科学研究費補助金 基盤研究(一般)(B)(2017-2019)
・ 科学研究費補助金 基盤研究(一般)(B)(2014-2016)
・ 日本私立学校振興・共済事業団 学術研究振興資金(2024)
・ 日本私立学校振興・共済事業団 学術研究振興資金(2015-2017)

≪その他≫

・ 科研費 挑戦的研究(萌芽)/挑戦的萌芽研究 代表3件
・ 科研費 新学術領域研究 公募研究 代表4件
・ 科研費 新学術領域研究 計画研究 分担1件
・ 科研費 特定領域研究 公募研究 代表1件
・ 科研費 基盤研究(一般)(C) 代表3件
・ 私立大学戦略的研究基盤形成支援事業 分担1件
・ 民間助成金 代表22件

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教育活動

1 教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む)

【口腔歯学部】
・細菌学(第2学年前期)
・口腔細菌学(第2学年後期)
・基礎免疫学(第2学年後期)
・機能生物化学実習II(細菌系)(第3学年前期)

 

【大学院】
・生命科学概論(実験動物の科学性と倫理)
・生命科学実験入門(組織細胞培養法)
・感染生物学講義・実習

 

2 作成した教科書、教材、参考書

【教科書】

・「口腔微生物学-感染と免疫- 第8版」学建書院
  CHAPTER 5 基礎免疫学.pp.210-261, 2024.

・「口腔微生物学・免疫学 第5版」医歯薬出版
  第2章 免疫学 Ⅲ 自然免疫から獲得免疫へ.pp.99-103, V 細胞性免疫.pp.110-116, 2021.

【参考書(翻訳)】
・「免疫生物学原書 第9版」南江堂
 第4章 B細胞レセプターとT細胞レセプターによる抗原認識.pp.139-172, 2019.

・「エッセンシャル免疫学第3版」MEDSI
 第5章 T細胞による抗原の認識.pp.110-145, 2016.

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学会等および社会における主な活動

歯科基礎医学会
日本歯周病学会
日本免疫学会
米国免疫学会
日本細菌学会
日本医真菌学会
日本外科学会認定医
日本消化器内視鏡学会認定医

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