『歯科衛生士、介護福祉士のリーダーを目指して』

福岡医療短期大学長 栢 豪洋
歯科衛生学科
虫歯や歯周病の予防は、家庭での毎日の歯ミガキだけでは不十分で、歯科衛生士による専門的作業が必要となります。口の中の健康を保ち、できるだけ多くの歯を残すことにより、自分の歯で食物を食べられることは、「QOL(生活の質)」向上に役立ちます。予防の理論や栄養学を身につけ、治療(キュア)よりも予防(ケア)によるヘルスプロモーション(健康増進)をしなければなりません。高齢者のなかには、口の中の菌が気管を通して肺に吸い込まれて肺炎を起こすかたも多く、脳梗塞のある患者さんではその割合が増加すると報告されています。学問体系に基づいた系統的知識と技術の修得が、これからの歯科衛生士に必要となってきました。本学では、質の高い歯科衛生士を育成するために3年制を導入しました。これは九州の短期大学では本学が唯一です。
歯科衛生士を目指す皆さん、歯科衛生士のリーダーを目指して私たちと共に「がんばろう」ではありませんか。
保健福祉学科
高齢者の介護は、今日の日本社会が直面している重要課題の一つであります。特に、人口の高齢化は世界に類をみないスピードで進展を続け、早急な対応が望まれており、高齢者や障害者に対する質の高い介護要員の養成については特に大きな期待が寄せられています。福岡医療短期大学保健福祉学科は、福岡歯科学園グループ校として、教育スタッフや設備など多くの面で充実した教育環境を備えており、介護先進国であるデンマークやスウェーデン方式を取り入れるため、2002年にキャンパス内に介護老人保健施設「サンシャインシティ」を開所しました。さらに2003年には、その「サンシャインシティ」に隣接して介護老人福祉施設「サンシャインプラザ」を開所しました。これらの2施設を備えた短大は、日本では他にありません。福岡歯科大学、同附属医科歯科総合病院、福岡医療短期大学、それに福祉施設の四者が密接に連携して総合的な教育、研修と実習を行い、新しい時代の福祉ニーズに応え得る介護福祉士のリーダーの育成に努めています。
デンマークやスウェーデンでは寝たきり老人はいません。朝起きると、ベッドから離れ、寝間着から服に着替えて椅子へ、足の不自由な人は車椅子に移り、常に動き回れるようにしています。医療の乏しい時代には、お年寄りが病につくと、数ヶ月の命でした。医療が身近になった現在では、病気が死と結びつかなくなり、介助の必要な人が増えてきました。寝たきりの期間が長くなると、介護の質が下がり、家族だけでは支えきれず、自宅で味噌漬けのようにまみれるか、病院のベッドに体を縛られるのかが20世紀の介護でした。
欧米に20年遅れていますが、皆さんの手で寝たきり老人を減らし、人の助けが必要になっても、お年寄りが誇りをもって生きられる介護の世界を実現してください。








