耳寄りな話<口腔インプラント科>


インプラント治療ってどんなもの?
〜21世紀の歯科治療はインプラントの時代〜
                      
  
  歯科でのインプラント治療がどんなものか知っていますか?

 人間の歯は永久歯が抜けるともう生えてこないことは誰もが知っています。インプラントは歯が無くなったところに人工の歯根を入れて歯の欠損を修復する方法です。従来の歯科治療では、歯の欠損部の前後に歯が残っていれば、両側の歯に冠をかぶせて橋を掛けるように歯を修復します(ブリッジ)。歯の欠損部の後方に自分の歯が無い場合、それから多数の歯が欠損している場合には、義歯(入れ歯)を入れることになります。ブリッジでは周りの歯を削らなければなりませんし、入れ歯では残りの歯にバネを掛けるので、歯がだんだん動揺してきます。すなわち、健康な歯質を削ったり、義歯を固定するための負担を残りの歯に負わせなければなりません。

 インプラント治療の良い点はどこにあると思いますか?純チタン製インプラントは骨と強力に結合するため、インプラントだけで歯冠が固定できますから、残った歯に負担を掛けることはなく、むしろ残りの歯の負担を軽減し、寿命を延ばします。さらに隣りの歯を削る必要はありません。

 1本か2本の歯の欠損では、天然の歯と区別がつかないように治せます(写真1,2)。隣の歯を削らないですから、残った歯には非常にやさしい治療です。

 総入れ歯が動いて、食べ物が良く噛めない方、時々、総入れ歯の下に硬い食べ物が入ってすごく不便を感じている方が少くなくないと思います。

 総入れ歯の下にインプラントを入れて入れ歯を固定すると、とても良く噛めるようになります。歯を抜いて長期間たつと、顎が痩せて大規模なインプラント補綴は無理なことが多いですが、この方法なら費用もからだの負担も大きくありません。下顎の総入れ歯に、2本から4本のインプラントを入れてバーアタッチメントを取り付けると、取り外し式ですが、全く動かない義歯が製作できます(写真3,4,5)。

 歯の矯正治療は一般的に、奥歯を固定源にして前の歯を動かし、歯並びを直しています。そのため、大臼歯を後方へ動かすことが難しい場合は、小臼歯を抜いて、そのスペースを利用して歯並びを整えています。最近、矯正治療用インプラントが開発され、インプラントを固定源にして歯を動かすことができるようになり、大臼歯を後方へ動かすことも可能となりました。そのため、極力、歯を抜かないで歯並びを治すことができます。
 インプラントを利用して作った歯は見た目も綺麗で、咀嚼機能も抜群に向上します。またインプラントを利用して歯列矯正をすることにより、歯を抜かない矯正治療の範囲が広がりました。21世紀の歯科治療はインプラントの時代です。

写真1
写真2
右上犬歯に欠損があります。 インプラントを入れて歯冠を修復しました。前後の歯には手を付けていません。前の天然歯よりも色がきれいです。
写真3
写真4
写真5
歯が全部なく総入れ歯を入れましたが痛くて噛めないとのことでした。 インプラントを4本入れ、バーアタッチメントを取り付けました。 入れ歯が入ったところ。入れ歯が動かないので、歯茎の痛みもなく、良く噛めるようになったとのことです。

 

 
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