文部科学省「大学教育・学生支援推進事業」学生支援推進プログラム(平成21年度選定)


福岡歯科大学 臨地体験と就業情報通信システムの構築による歯学生の就業支援強化

歯学部 就業支援

福岡歯科大学

福岡歯科大学 入試情報

学生支援推進プログラム概要・3ヶ年計画について

 

取組の概要

対人口歯科医師数が全国第2位と高い福岡県にある本学(福岡歯科大学)は、西日本唯一の私立歯科大学で介護老人施設を併設しており、歯科医師が少ない地域や離島僻地等の遠隔地での歯科医療および高齢者の口腔ケアを担う人材養成に力を入れている。本取組では、都市部や遠隔地での多様な臨地体験(臨床実地体験)により歯科医師としての将来像を描かせるなど就業意識を高め、さらに生涯を通じて意欲的に研鑽を積む姿勢や職業倫理意識を向上させる。これらの体験記録に都心部での特徴ある診療や離島僻地診療の実績等遠隔地の就業情報を加えポートフォリオ等在学生の情報と併せて就業情報通信システムを構築する。ICTの活用により就業先のニーズと個々の学生が描く将来像や能力との適合性の向上を図り、生涯研修の第1歩として最適な臨床研修施設の選定を学生が主体的に行える能力を身につけさせるとともに、今後ますます厳しくなると見込まれる歯科医師の就業への支援を強化するものである。

事業の目的・必要性

本学(福岡歯科大学)は僻地・離島等遠隔地での歯科診療および口腔ケアを担う人材の育成に力を入れている。本補助事業は、歯科医師の能力獲得意欲の強化並びに就業意識および職業倫理観の向上に資するため、特徴ある歯科診療・口腔ケアや離島・僻地等遠隔地での歯科診療の臨地体験(臨床実地体験)を実施し、歯科診療および口腔ケア等の多様な就業関連情報および臨地体験の情報、ポートフォリオ等の在学生の情報、および求人情報等を含む就業先のきめ細かな診療情報をデータベース化した就業情報通信システムを構築し、携帯通信等を用いてのICT活用によりシステム利用の一層の促進により、多様な歯科診療を行っている遠隔地を含む就業先情報と学生が描く歯科医師の将来像および能力のバランスのとれた適正な就業実現への支援強化を図るものである。

事業の内容

 本補助事業は、採択された「大学教育・学生支援事業」(学生支援推進プログラム)における歯科医師の能力獲得への意欲の強化ならびに就業意識および職業倫理観の向上について、臨地体験(臨床実地体験)と就業情報通信システム構築による歯学生の就業支援の一層の充実・発展を目指す事業であり、内容は以下のとおりである。

同窓会および歯科医師会等を通じて就業情報を募集しデータベースに登録する。
求人情報を就業情報データベースに登録する。
態度教育科目および情報処理演習等で就業情報活用教育を実施するとともに就業情報通信システム説明会を開催する。
就業情報通信システムの検索および閲覧機能の充実および携帯端末等外部からのアクセス機能を拡張する。
口腔医学の実践および訪問診療等一般医学の知識を活かした特色ある優れた診療施設の取材・視察による施設情報の収集を行う。
特徴のある優れた歯科医師キャリアを持つ歯科医師によるキャリアパス講演会を実施する。
特色ある診療施設での臨地体験(臨床実地体験)を実施する。
臨地体験(臨床実地体験)報告会および歯科医師キャリア形成シンポジウムを開催する。

これらを通じて、就業情報の拡充とともに在学生の就業情報通信システムの利用促進を図る。

平成23年度 事業実施計画

平成23年度 事業の目的

適正な就業実現の支援の強化を達成するために、就業情報通信システムの機能の整備および拡充、特色ある優れた診療施設並びに口腔医学および口腔ケアを先進的に行っている診療施設の取材、勤務医としての就業情報等の調査、診療施設の取材および勤務医就業情報調査資料の登録による就業情報データベースの充実、優れたキャリアをもつ歯科医師による講演会の開催、臨床実地の見学体験およびその報告会の実施による体験の共有、国際キャリアをもつ歯科医師を招聘した国際人としての歯科医師キャリア形成シンポジウムの開催等により、学生に対する幅広い一般医学の知識を持つ歯科医師キャリア形成への能力獲得意欲の一層の強化並びに就業意識および職業倫理観の向上推進の定着を図ることである。

平成23年度 事業実施計画

平成23年度の補助事業の目的を達成するため、

4月~3月 診療施設情報取材収集およびデータベースへの登録
4月~3月 求人情報のデータベースへの登録
4月~3月 勤務医情報調査およびデータベースへの登録
4月~7月 就業情報活用のための説明会の開催
4月~7月 情報通信システムの機能整備および拡充
10月~12月 キャリアパス講演会の開催
1月~2月 学生による臨床実地見学体験の実施
1月~3月 歯科医師キャリア教育フォーラムの開催

を行う。

平成22年度 事業実施計画 (終了)

平成22年度 事業の目的

前年度に導入した情報通信システムに外部からのアクセス登録機能等を追加し、さらに、遠隔地や都市部の医療機関の取材および視察を通じ特色ある診療の就業情報を一層充実させるとともに、本学(福岡歯科大学)が掲げる口腔医学を実践する施設や現在注目されており普及が期待されている訪問診療を先進的に行っている施設情報を登録する等就業情報データベースの拡充を行う。視察情報に基づき選定した特徴のある優れた歯科医師キャリアをもつ講師に講演を依頼するとともに臨床実地体験の施設、期間および対象学年を拡充することにより、幅広い一般医学の知識を持つ歯科医師キャリア形成への能力獲得意欲の強化並びに就業意識および職業倫理観の向上の推進を図る。また、カウンセリングや個々の能力や適性に応じたきめ細かな就職支援を行うと共に、新卒者の勤務先を訪問し勤務実態を把握する。

平成22年度 事業実施計画

この目的を達成するため、

4月~3月 診療施設の情報収集およびデータベースへの登録
4月~3月 求人情報の掲載
4月~6月 就業情報を活用する授業、演習および説明会の実施
5月~9月 外部からのアクセスによる登録機能等情報通信システムの機能拡張
5月~3月 教員による医療機関の情報収集
5月~7月、9月~11月 キャリアパス講演会の開催
6月~8月、11月~12月 学生による臨床実地体験の実施
1月~2月 歯科医師キャリア教育フォーラムの開催
10月~3月 キャリアカウンセリングの実施および新卒者勤務実態の把握

を行う。

事業全体の中で平成22年度の事業は、前年度に導入・基盤形成された情報通信システムの機能拡張を行うとともに在学生が利用できる就業情報を拡充する。

平成21度の事業実施計画 (終了)

平成21年度の事業の目的

就業先と学生のニーズの適正化の支援の強化に資するために、都市部での特徴ある歯科診療を実施している施設および遠隔地施設での臨地見学を実施し討論会を開催するとともに、収集した特徴ある診療情報およびこれに基づいて実施した臨地体験(臨床実地体験)の情報、さらに在学生の情報および求人情報等の活用を推進するための情報通信システムの開発および導入により、歯科医師の能力獲得意欲の強化並びに就業意識および職業倫理観の向上のための基盤形成を図ることである。

平成21年度の事業実施計画

上記の目的を達成するため、

9月~3月 特徴ある歯科診療施設の情報の収集および求人情報の電子化、意識調査の実施
9月~10月 臨地体験(春季)実施予定施設の募集(または臨地体験実施の交渉)および既存の就業情報通信システムの調査・分析
10月~11月 就業情報掲載予定施設および臨地体験実施予定施設の視察
11月~12月 教員による臨地体験実施施設および就業説明会講師の選定と交渉
12月~1月 就業情報通信システムの導入・運用開始および就業説明会の開催
1月~3月 学生による臨地体験および報告会の実施
2月~3月 臨地体験情報・学生情報のデータベース作成、フォーラムの開催

を行う。
事業全体の中で平成21年度の事業は、情報通信システムの設計・開発と導入を重視しており、臨地体験(臨床実地体験)では安全確保の観点から交通経路の明確な施設に限定して行い、採択時期の関係から春休みにのみ実施することとした。また、就業情報提供先との良好な関係を構築するための実績づくりを重視する観点から大学医局を通じての就業情報の収集と就業情報システム掲載依頼を中心に行うこととした。

事業から得られる具体的な成果

上記の平成22年度の補助事業実施計画を実施することにより、本補助事業から得られる具体的な成果は、以下のとおりである。

掲載施設の数の増加および地理的範囲の拡大によりデータベースが充実し在学生が利用できる歯科医師就業情報が豊富となる。
求人情報が一層充実し、在学生のキャリア形成への意識を強化する。
在学生の就業情報の利用促進のための知識および技術の基盤が形成される。
就業施設情報が拡充するとともに就業情報の利用環境がより良いものとなる。
特徴ある歯科医師キャリアパス講師および特色のある優れた臨地体験(臨床実地体験)施設が選定され、臨地体験の強化につながる。
臨地体験(臨床実地体験)をすることの重要性の意識が醸成されるとともに教員のキャリア支援形成教育への意識を強化する。
職業倫理意識の向上とともに一般医学知識の獲得等歯科医師キャリア形成への意欲を高め在学生の就業意識を強化する。
歯科医師の就業支援教育に係る意見交換を行い事業の強化を図る。

本学(福岡歯科大学)卒業生は歯科医師国家試験に合格すると100%が歯科医師臨床研修医となる。本事業による、具体的な就職に直接関連する成果は、当該在学生が歯科医師臨床研修を修了した後の就職に関するものである。臨床研修修了後の就職先は求人情報に比して、福岡県内の都市部の医療機関の割合が高い。本事業の上記の成果の集積により、臨床研修医終了後の進路が100%決定すること、および、福岡県から遠隔地で就職する者の割合を3ポイント高めることを具体的な成果として設定している。

0