口腔歯学部教員インタビュー

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50音順リスト
あ か さ た な
は や ら わ

あ行
・阿南壽 (あなんひさし)
・池邉哲郎 (いけべてつろう)
・池邉哲郎 大学院fd
・石川博之 (いしかわひろゆき)
・石川博之 大学院fd
・稲井哲一朗(いないてついちろう)
・井上敏生 (いのうえとしお)
・内田竜司 (うちだりゅうじ)
・梅津桂子 (うめづけいこ)
・大星博明 (おおぼしひろあき)
・岡田賢司 (おかだけんじ)
・岡部幸司 (おかべこうじ)
・岡村和彦 (おかむらかずひこ)
・尾崎正雄 (おざきまさお)
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か行
・香川豊宏 (かがわとよひろ)
・金子高士 (かねこたかし)
・金光芳郎 (かねみつよしお)
・川野庸一 (かわのよういち)
・城戸寛史 (きど ひろふみ)
・城戸寛史 大学FD
・古賀千尋 (こがちひろ)
・小島寛 (こじまひろし)
・児玉淳 (こだまじゅん)
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さ行
・坂上竜資 (さかがみりゅうじ)
・坂上竜資 大学院FD
・佐藤博信 (さとうひろのぶ)
・篠原徹雄 (しのはらてつお)
・嶋田香 (しまだかおる)
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た行
・髙橋裕 (たかはしゆたか)
・田中芳彦 (たなかよしひこ)
・谷口省吾 (たにぐちしょうご)
・長 環 (ちょうたまき)
・都築尊 (つづきたかし)
・鳥巣浩幸 (とりすひろゆき)
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な行
・内藤徹 (ないとうとおる)
・永井淳 (ながいあつし)
・永嶋哲也 (ながしまてつや)
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は行
・萩家康弘 (はぎややすひろ)
・埴岡隆 (はにおかたかし)
・馬場篤子 (ばばあつこ)
・早川浩 (はやかわひろし)
・日高真純 (ひだかますみ)
・廣藤卓雄 (ひろふじたかお)
・別府理智子(べっぷりちこ)
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ま行
・松浦尚志 (まつうらたかし)
・丸田道人 (まるたみちと)
・壬生正博 (みぶまさひろ)
・森田浩光 (もりたひろみつ)
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や行
・安河内ひとみ(やすこうちひとみ)
・山崎純 (やまざき じゅん) 
・山崎純 大学院FD
・山野貴史 (やまのたかふみ) 
・湯浅賢治 (ゆあさけんじ)
・吉永泰周 (よしながやすのり)
・米田雅裕 (よねだまさひろ)
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ら行
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わ行
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「自ら走る足関節の守護神
 ──リハビリチームとの連携で運動器の機能回復をはかる──」

── 総合医学講座 整形外科学分野 井上敏生 教授
整形外科学分野 井上敏生 教授

■ 中津生まれの中津育ち、東京、仙台を経て福岡へ

———まずは先生の出身地や出身校をお聞かせいただけますか?
井上: 出身は大分県中津市です。福岡歯科大学に赴任して、早速、大分県人会に誘われています(笑)。
高校は中津北高校で、高校卒業まで中津市にいて、その後、東京で1年浪人して、東北大学に進学しました。卒業と同時に九州大学の整形外科で研修した後、福岡大学医学部や白十字病院などでの勤務を経て、縁あって福岡歯科大学へ赴任しました。

 

福岡マラソン5kmゴール後 井上先生

福岡マラソン2014
ファンラン(5km)ゴール後

 ———学生のときに打ち込まれたことはありますか?
井上: 高校、大学は部活で柔道部に入っていました。高校生の時に初段、大学生の時に二段をとりました。医学部で整形外科に進んだのも、柔道部の先輩からの影響というのもありますね。今も福歯大で、柔道部の顧問をやっています。まだ顧問になったばかりですが。
———今でも学生さんと取組とかされるのですか?
井上: まさか(笑)さすがにそれはありません。
最近はですね、「ちょい山」と言って、半日程度の時間で近隣の山歩きをやっています。朝早く出発して、昼には戻ってくるような登山ですね。それと、去年の福岡マラソン5kmの部門に整形外科のスタッフと一緒に出場しました。出場は抽選なので当たった人だけですが。また今年もみんなで応募しています。
———先生自ら走られているんですね。
■ 足腰の健康は健康長寿の要
「高齢者になって、若いころにしたことのないような激しい運動をやることは無茶だと思います」
———昨年、ご講演された公開講座(編集注:福岡歯科大学公開講座、第1回 平成26年10月4日開催、第2回 平成26年11月29日開催 )がたいへん好評でした。
井上: 好評だったか私にはわかりませんが、皆さんとても熱心に聞いてくださいました。高齢者のひざの症状に対して、どのように予防をするかという話題を中心に話して、リハビリの体操も取り入れてみました。
———年をとってからも足腰がしっかりしていたら心強いですね。やはり年を取ってからでは脚は鍛えにくいのではないでしょうか?
井上: そうでもありません。ただ痛みが出た後の鍛え方と痛みが出る前の予防としての鍛え方が少し違います。痛みが出た後では、痛みが伴う動作はしてはいけないですね。具体的には体重のかからない状態で筋肉を鍛えないといけません。痛みが出る前の鍛え方では、体重をかけて筋肉を鍛えてもいいわけで、その方が効率良く鍛えられる場合が多いです。
それと、高齢者になって、若いころにしたことのないような激しい運動をやることは無茶だと思います。例えば、走るにしても、いきなり頑張るのではなく、楽しく歩いているうちに、徐々に歩く速さが速くなったり、ちょっと走ってみようとなったりするのがベストですね
———もともとのご専門は小児整形外科と伺っています。
井上: ええ、学位は小児整形外科で取りました。だから今でももちろん得意分野ですよ。小児整形外科は専攻する人が少なくて、だから自分が何か役に立てればと思って専攻しました。
———現在、診療や研究で興味を持たれていることはありますか?
井上: 足の外科、特に外反母趾ですね。運動疾患の場合、手術などの治療をしても、治療前と状況が同じだったらまた再発する可能性があります。原因も同時に治さないと外反母趾だけ治しても再発するかもしれません。その人にとって何が一番の原因かを考えなければなりません。
例えば、ハイヒールを一日中履いて仕事をしていれば外反母趾を発症しやすいのですけど、そういう人がみんな外反母趾になるかというとそうじゃないですね。だから、いろんな要素が組み合わさって発症するのだと思います。
———原因となり得るものがたくさんあるってことですか?
井上: そうなんですよ。骨格の形態、筋肉の付き方、歩き方のくせ等、様々な原因がありえます。それをどうやって調べようかというのが現在の関心事ですね。先日、加速度計という計測機器を購入しました。以前はアナログでグラフを描いていましたが、今はデジタルになってデータをコンピューターで解析できます。まだどういうデータを揃えるか検討段階ですが、荒平先生(編集注:歯科医療工学講座 生体工学分野 荒平高章助教)に協力を願っていろいろ解析を行おうと計画しています。
———本学から外反母趾の画期的な研究がすすんでいくとよいですね。

リハビリ室
診察室に隣接するリハビリ室

 

■口腔医学と整形外科学
「首からの上の機能回復が歯科の領分で、首から下が整形外科とリハビリですね。」
———先生が診療で心がけていること、医療の信念について教えて下さい。
井上: もちろん診断をきちんとつけること、そして患者さんがどうしてほしいか、何に困っているのかというニーズをしっかり把握することを心がけています。整形外科は生活の質をより良くすることに関わる分野ですから。
だけど同時に「人間の体は年齢とともに壊れたり、弱くなったりするものだ」ということを患者さんに認識してもらえればなぁ、とも考えています。高齢者の場合、骨折した骨は元に戻っても、筋肉は元のレベルまで戻らないことも多いわけです。体が壊れた時は元に戻すことばかりでなく、他の部分で代償したり、杖でかばったりすれば快適に暮らせるということを分かってもらえるようにと心がけています。
 
———歯科と同じように機能回復に関わっていると理解していいのでしょうか?  
井上: そうですね。健康寿命を伸ばそうということが整形外科の役割だと思います。頸(くび)からの上の機能回復が歯科の領分で、頸(くび)から下が整形外科とリハビリですね。

 

インタビュー中の井上先生

———整形外科医から見たリハビリの大切さとは?
井上: 運動器を一番指導できるのはリハビリだと思います。運動器をみる整形外科とリハビリは切っても切り離せないところです。手術の成果もリハビリと組み合わせることで格段に上がります。リハビリ室も隣にありますからスタッフと連携しやすい環境にあります。リハビリのスタッフも色々なところから新しい情報を仕入れて実施しています。リハビリの結果はきちんとフィードバックしているので患者さんにやりっぱなしということもありません。
———最後に口腔医学について一言お願いします。
井上: 整形外科やリハビリの目標は、体の不具合を治したり、もしくは不具合によって起こる障害を軽減したりすること、つまり頚(くび)から下の運動器の機能回復です。私たちの限られた人生をできるだけ快適に幸せに過ごすように手助けするという精神は口腔医学と共通していると思います。共通点だけでなく、高齢者歯科やスポーツ歯科などとも将来的には連携の可能性があります。整形外科は、歯科医を目指している学生さんにも貪欲に学んでもらいたい領域ですね。

———本日はお忙しいところをありがとうございました。

 

井上教授からのビデオメッセージ

 

 

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