教員インタビュー

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50音順リスト
あ か さ た な
は や ら わ

あ行
・阿南壽 (あなんひさし)
・池邉哲郎 (いけべてつろう)
・池邉哲郎 大学院fd
・石川博之 (いしかわひろゆき)
・石川博之 大学院fd
・稲井哲一朗(いないてついちろう)
・井上敏生 (いのうえとしお)
・内田竜司 (うちだりゅうじ)
・梅津桂子 (うめづけいこ)
・大星博明 (おおぼしひろあき)
・岡田賢司 (おかだけんじ)
・岡部幸司 (おかべこうじ)
・岡村和彦 (おかむらかずひこ)
・尾崎正雄 (おざきまさお)
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か行
・香川豊宏 (かがわとよひろ)
・金子高士 (かねこたかし)
・金光芳郎 (かねみつよしお)
・川野庸一 (かわのよういち)
・城戸寛史 (きど ひろふみ)
・城戸寛史 大学FD
・古賀千尋 (こがちひろ)
・小島寛 (こじまひろし)
・児玉淳 (こだまじゅん)
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さ行
・坂上竜資 (さかがみりゅうじ)
・坂上竜資 大学院FD
・佐藤博信 (さとうひろのぶ)
・篠原徹雄 (しのはらてつお)
・嶋田香 (しまだかおる)
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た行
・髙橋裕 (たかはしゆたか)
・田中芳彦 (たなかよしひこ)
・谷口省吾 (たにぐちしょうご)
・長 環 (ちょうたまき)
・都築尊 (つづきたかし)
・鳥巣浩幸 (とりすひろゆき)
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な行
・内藤徹 (ないとうとおる)
・永井淳 (ながいあつし)
・永嶋哲也 (ながしまてつや)
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は行
・萩家康弘 (はぎややすひろ)
・埴岡隆 (はにおかたかし)
・馬場篤子 (ばばあつこ)
・早川浩 (はやかわひろし)
・日高真純 (ひだかますみ)
・廣藤卓雄 (ひろふじたかお)
・別府理智子(べっぷりちこ)
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ま行
・松浦尚志 (まつうらたかし)
・丸田道人 (まるたみちと)
・壬生正博 (みぶまさひろ)
・森田浩光 (もりたひろみつ)
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や行
・安河内ひとみ(やすこうちひとみ)
・山崎純 (やまざき じゅん) 
・山崎純 大学院FD
・山野貴史 (やまのたかふみ) 
・湯浅賢治 (ゆあさけんじ)
・吉永泰周 (よしながやすのり)
・米田雅裕 (よねだまさひろ)
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ら行
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わ行
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「患者さん思いの心優しき眼科医」

── 総合医学講座 眼科学分野 川野庸一教授


 ☆学生時代はバトミントンに打ち込んだというスポーツ大好き青年。年老いた?今では、阿蘇等に行って山歩きをされるというアウトドア派。そんな川野教授にインタビューをお願いし、その素顔に迫ってみました。
———医学部に進学された理由をお聞かせ下さい。 
インタビュー中の教授
川野:  年少の頃から機械いじりが好きで、工学部への進学を考えたこともありますが、医師は人の役に立てるやりがいのある職業であり、機械いじりで培った手先の器用さを手術等で生かせるのではないかと思い、また医学部受験に挑戦したいという気持ちもあって、最終的に医学部進学を決めました。
——どうして眼科の道を選ばれたのですか?
川野:  当初から専門は外科系を選択するつもりでしたが、講義で当時としては最先端であった硝子体手術のビデオを見たことがきっかけです。顕微鏡を使用して目の中の手術を行う様子が結構インパクトがあって眼科に興味を持ちました。結局は手術とか機械とか、そういった点で繋がっていたのでしょうね。
——ご専門は?


眼科診療室前
川野:  免疫に関することに興味があり、大学院では腫瘍免疫のグループに所属して炎症や腫瘍に関する基礎的な研究を行ったこともあって、九州大学では眼科領域の炎症や腫瘍等の診断・治療を専門としていました。例えば、全身に色々な症状が繰り返し現れる病気で、目にも症状が出ることが多いベーチェット病の診断・治療です。この病気では眼の中の「ぶどう膜」というところに炎症がおこるため、ぶどう膜炎と呼ばれますが、眼の中が濁ったり、網膜が腫れたり、眼圧が上がることにより視力の低下や眼痛といった症状があらわれます。ベーチェット病以外にもいろいろな原因でぶどう膜炎は起こります。目の治療のためには血液検査などを基に身体全体のことを考えて薬を投与しなければならず、眼科の中では一番内科的な面に気を付けた診療が要求されると思っています。その後はぶどう膜炎の患者さんの手術もすべて自分で行いたいという思いが強くなり、眼科手術を勉強しました。
——留学のご経験は?   
川野:  1990年から2年間、米国国立衛生研究所(NIH)に留学し、眼の免疫学を専門とする部門で眼の炎症の動物モデルを使った免疫療法モデルの研究をしました。現在も一貫して眼免疫の分野に興味を持っています。
——本学に来られて1年が経ちますか、学生教育は如何ですか?
川野:  3年生に眼科学を医学部と同程度のコマ数を教えていますが、医学部の学生よりしっかり聞いている学生さんもたくさんいて感心しています。口腔と同様に顔面領域なのでモチベーションが高いのでしょう。通り一遍の講義であれば基本的な総論として、解剖学、生理学的なこと、各論として眼疾患の話になりますが、本学は「お口の健康を通して、全身の健康を守る」歯科医師の育成を目指していることもあり、出来るだけ全身と関連付ける方向で講義を行うように工夫しています。
 
 ☆☆先生に質問がいくつか寄せられていますのでお聞きします。
 ——高齢者に多いと言われている白内障はどのような病気ですか?  
川野:  目の中のレンズが白くにごって、霧がかかったように物が見える病気です。点眼薬もありますが、眼科的には基本的に外来での確実な治療法は無く、見え方が不自由になれば手術により処置します。
——手術の際には眼の中にどのようにしてアプローチするのですか?
眼球断面図


診療室のモニター等 
川野:  代表的な手術である白内障の手術であれば、角膜の横を切って、そこから器具を入れて濁った水晶体を取り出し、代わりに眼内レンズを挿入します。硝子体手術のような眼の奥の手術であれば、眼球の最外層である強膜に3か所穴を開けて、1つは術中に眼球の形態を保つための還流液を入れ、1つは照明を入れて眼内を照らし、もう1つから吸引やカッティングを行うカッターのほかピンセット等を出し入れして手術をします。すべて顕微鏡下で行いますので良く見えますよ。
——眼内レンズの挿入の際、視力はどのようにして合わせるのですか?
川野:  色々な研究が行われていますが、手術後に例えばレンズの収縮を利用して若いときの調節力が回復するようなレンズの開発はまだまだ先のようです。殆どの場合は個々の患者さんにあった焦点距離になるような単焦点の眼内レンズを選択して対応しています。白内障手術を受けられる多くの患者さんは、もともと水晶体の調節力が殆どなくなっていますので、手術後に生活に特に支障をきたすようなことはありません。
——手術の際は、麻酔はどうされるのですか?  
川野:  局所麻酔で行います。  
——えっ!怖くありませんか!手術が見えるのでは?  
川野:  ぼんやりと見えるかもしれませんが、手術を受けられる方の殆どが局所麻酔ですから、大丈夫ですよ。
 
——眼を固定しなくて良いのですか?両眼を手術する場合は?  
川野:  そこまで固定しなくても手術は可能です。なお、両眼を手術する必要がある場合は、期間をあけて片眼ずつ行っています。  
——では、緑内障はどのような病気ですか?  
診療風景  
川野:  網膜の細胞が少なくなる進行性の病気で、視野の一部が欠けたりします。年配の方の場合は緑内障の頻度が高く、特に眼圧が上がらない緑内障が多いのですが、症状が出にくので、定期的な検診をお勧めします。検診では視力検査、眼底検査および眼圧検査を行いますが、時間がかかる検査ではありません。
——よく眼の中でゴミが動くようなことがありますが、どうしてですか?
川野:  一般的に多いのは、年齢とともにゲル状の硝子体が緩んで、眼の動きとともにそのゲル状の組織がフワフワ動くことにより生じる、いわゆる飛蚊症です。症状が気にならなければ、あまり支障の無いものとも言われますが、炎症によるものであれば眼の中にあるゲル状の硝子体に白血球が入ってきて、それが粒々の影になって写ることもあります。また網膜裂孔やその他の病気を発症している場合もありますので、是非眼科で相談してみて下さい。
——手術に用いる機械も進化しているのでは?
患者の皆様との
信頼関係が大切
川野:  手術機械も随時バァージョンアップされ、精度が高まっています。本学医科歯科総合病院の設備は、すべて昨年導入した最新式のもので、熟練したスタッフとともに診療体制は大変充実していますので、先ほどお話ししたように目の病気についてはほとんど対応できます。内科医もおりますので、他に全身の病気をお持ちの方も安心して治療や手術を受けることができます。
——最後に、治療を行ううえで配慮されていること、モットーは何ですか?
川野:  患者さんの理解を得られるよう丁寧にわかりやすい言葉で説明することです。病気に対してきちんと治療を行うことは勿論ですが、患者さんに納得して頂いたうえで治療に当たるよう心掛けています。
 
——「眼科治療では手技自体に特殊なものはありませんが、適応をどう考えるか、薬をどう使うか、といったノウハウはあります。」と控えめに話をして下さった教授の言葉の裏に、確かな自信を垣間見ることが出来ました。本日はありがとうございました。
 

川野教授からのビデオメッセージ

 
 
 

 

 

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