教員インタビュー

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50音順リスト
あ か さ た な
は や ら わ

あ行
・阿南壽 (あなんひさし)
・池邉哲郎 (いけべてつろう)
・池邉哲郎 大学院fd
・石川博之 (いしかわひろゆき)
・石川博之 大学院fd
・稲井哲一朗(いないてついちろう)
・井上敏生 (いのうえとしお)
・内田竜司 (うちだりゅうじ)
・梅津桂子 (うめづけいこ)
・大星博明 (おおぼしひろあき)
・岡田賢司 (おかだけんじ)
・岡部幸司 (おかべこうじ)
・岡村和彦 (おかむらかずひこ)
・尾崎正雄 (おざきまさお)
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か行
・香川豊宏 (かがわとよひろ)
・金子高士 (かねこたかし)
・金光芳郎 (かねみつよしお)
・川野庸一 (かわのよういち)
・城戸寛史 (きど ひろふみ)
・城戸寛史 大学FD
・古賀千尋 (こがちひろ)
・小島寛 (こじまひろし)
・児玉淳 (こだまじゅん)
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さ行
・坂上竜資 (さかがみりゅうじ)
・坂上竜資 大学院FD
・佐藤博信 (さとうひろのぶ)
・篠原徹雄 (しのはらてつお)
・嶋田香 (しまだかおる)
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た行
・髙橋裕 (たかはしゆたか)
・田中芳彦 (たなかよしひこ)
・谷口省吾 (たにぐちしょうご)
・長 環 (ちょうたまき)
・都築尊 (つづきたかし)
・鳥巣浩幸 (とりすひろゆき)
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な行
・内藤徹 (ないとうとおる)
・永井淳 (ながいあつし)
・永嶋哲也 (ながしまてつや)
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は行
・萩家康弘 (はぎややすひろ)
・埴岡隆 (はにおかたかし)
・馬場篤子 (ばばあつこ)
・早川浩 (はやかわひろし)
・日高真純 (ひだかますみ)
・廣藤卓雄 (ひろふじたかお)
・別府理智子(べっぷりちこ)
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ま行
・松浦尚志 (まつうらたかし)
・丸田道人 (まるたみちと)
・壬生正博 (みぶまさひろ)
・森田浩光 (もりたひろみつ)
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や行
・安河内ひとみ(やすこうちひとみ)
・山崎純 (やまざき じゅん) 
・山崎純 大学院FD
・山野貴史 (やまのたかふみ) 
・湯浅賢治 (ゆあさけんじ)
・吉永泰周 (よしながやすのり)
・米田雅裕 (よねだまさひろ)
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ら行
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わ行
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「禁煙は愛!~その人の健康を思いやる気持ちをもって~」

── 口腔保健学講座 口腔健康科学分野 埴岡隆教授
 ☆大阪生まれの大阪育ち、電子レンジで“チン”した たこ焼きで一杯飲むこともあるとか!?大学においてもユニークなキャラクターで教育研究にあたり学生さんからは大変慕われている存在。また、イジられキャラの教授は着ぐるみを着て禁煙活動に取り組む姿は本学の“名物!”となっています。そんな、埴岡教授にお話を伺いました。
 “ほな、お願いしま~す!”
——早速ですが、福岡はどうです?
本学の”名物”? 
埴岡: 福岡も楽しい人が多すぎる。それから、大阪のたこ焼きも美味しいけど、福岡のスーパーの半額になったお寿司も好きですよ。ウナギも美味しいですね。
——ところで、埴岡教授は禁煙推進に力を入れられていますが、禁煙活動を始めるきっかけって何ですか?
埴岡: 大阪大学の歯学部を卒業後、アメリカ南部にあるテキサス大学の生物医学研究所に留学したのが禁煙を推進するようになった大きなきっかけです。そこでは、ビタミンの研究が盛んに行われていましたが、私は肌がきれいになるとか、細胞が元気になると言われている栄養素の「コエンザイムQ10」という物質について、歯周病予防の効果を主に研究しているうちに、思いもよらず、禁煙に辿りつきました。
——歯周病と禁煙とは、どういう関係があるのですか?
埴岡: 留学当時のアメリカでは、「からだの元気さ」というのは血液の供給だということで、血流を測ったり、血液中の酸素濃度を調べたりする研究が盛んでした。歯茎(歯肉)には微小循環(毛細血管)がたくさんありますが、歯周炎になると歯茎の血液の流れが悪くなり赤くはれて悪化します。このように微小循環に関する話を血流の研究で発展させようとすると、タバコに行きつくわけです。タバコに含まれるニコチンの歯肉微小循環への影響の研究は、アメリカではとても注目されていて、日本に帰国してこの研究を始めると、注目すべき研究としてある新聞社が掲載してくれました。アメリカに留学したおかげで、歯科医師がタバコの禁煙対策に携わることが重要だと学びました。
——どうして歯科医師が禁煙対策に携わることが重要なのですか?
埴岡: タバコを継続的に吸い続けると、血管が形態的に変化して血液の量も酸素も減ります。つまり、タバコを吸い続けると、慢性的にマイナスの方向に進んでいくわけです。しかし、急性的な影響としては、少し回復する方向に働きます。例えば、「タバコを吸うと頭がすっきりする」と言われることがあるように、一時的に覚醒するように思われますが、実は、喫煙を続けると血管の機能は低下していくのです。それが原因で、歯肉に悪影響を及ぼすほか、歯周病菌が繁殖しやすい環境をつくってしまいます。
 このようなことがうまく説明できるように、口の中の微小循環を研究テーマにしてきました。その他に、歯と歯茎の間にある歯周ポケットの酸素が喫煙によって減少するといった研究も行いました。今は、たくさんのデータを収集して、疾病の原因などを明らかにしようとする疫学研究をやっています。
——どのようにしてデータを収集するのですか?
教授室でインタビュー中
埴岡:  国のデータを上手に活用しています。例えば、喫煙に関する調査が行われる場合、効率的に調査するために同一人で調査されますが、生活習慣とか栄養に関するデータ、歯の状態や口の状態に関するデータなど、利用目的に応じて別々の担当課が保管します。これらのデータを様々な手続きを経て連結して、研究上の基礎データとして管理・活用しています。最近は歯科医師会や保健所のデータを使わせてもらうとか、調査そのものを歯科医師会にお願いすることもあります。これらの疫学データを統計的に分析すると、歯肉のメラニン色素沈着、喫煙と歯周病の関係、タバコを吸う人の色素が黒ずんでいる割合がわかるなど新たな発見があります。
——ところで、タバコをやめると口や歯の健康は改善されますか?  
埴岡: 禁煙すると何年くらいで効果があるかと言いますと、歯周病の場合は10年くらい、歯の喪失については、もうちょっと長いかな。国によっても、人によっても違いがあるので一概には言えませんが、全体としてはそれ位の期間であろうということになっています。    お部屋にはいくつもの 盾が飾ってありました。 これは、そのひとつ
——いろいろな賞を受賞されていますね!
埴岡: 禁煙に関する学術的な研究に優れた貢献をしたということで歯周病学会から頂いたもののほか、禁煙関係の研究活動が評価され、いくつかの学会・民間企業から表彰して頂きました。
 学会だけでなく、市民公開講座などで禁煙の話をする啓発活動もやっています。ご要望があれば何処でもやりますよ!
 それから、実はCMにも出たんですよ。残念ながら関東地区と関西地区で、福岡は流れてないんですが。某社の電動歯ブラシの宣伝でね。
——今後の禁煙推進の展望について聞かせて下さい。
 みなさん、禁煙しましょう!
埴岡: WHOがタバコ対策を進めていますが、日本は先進国から遅れていますので、今後は、禁煙推進学術ネットワークを通じて国に禁煙の政策提言をしたいと思っています。タバコを吸っている人が日本で少なくなっているのは、政治ではなく、民間が頑張っているからなのです。それで学術的な観点から政府に提言したり要望したりして禁煙を推進していくつもりです。
——「禁煙は愛!」が先生のモットーだと聞きましたが、どんな意味ですか?
埴岡: 「禁煙は指導するのじゃなくて、愛情を持って勧めてください。」ということです。禁煙を勧めるのは、その人の健康を思いやることが基本的な姿勢だと思っています。
——本日はお忙しい中、ありがとうございました。
  これからも、国民の健康維持・向上のため、禁煙推進に取り組んで下さい。☆☆
 

 

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