教員インタビュー

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50音順リスト
あ か さ た な
は や ら わ

あ行
・阿南壽 (あなんひさし)
・池邉哲郎 (いけべてつろう)
・池邉哲郎 大学院fd
・石川博之 (いしかわひろゆき)
・石川博之 大学院fd
・稲井哲一朗(いないてついちろう)
・井上敏生 (いのうえとしお)
・内田竜司 (うちだりゅうじ)
・梅津桂子 (うめづけいこ)
・大星博明 (おおぼしひろあき)
・岡田賢司 (おかだけんじ)
・岡部幸司 (おかべこうじ)
・岡村和彦 (おかむらかずひこ)
・尾崎正雄 (おざきまさお)
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か行
・香川豊宏 (かがわとよひろ)
・金子高士 (かねこたかし)
・金光芳郎 (かねみつよしお)
・川野庸一 (かわのよういち)
・城戸寛史 (きど ひろふみ)
・城戸寛史 大学FD
・古賀千尋 (こがちひろ)
・小島寛 (こじまひろし)
・児玉淳 (こだまじゅん)
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さ行
・坂上竜資 (さかがみりゅうじ)
・坂上竜資 大学院FD
・佐藤博信 (さとうひろのぶ)
・篠原徹雄 (しのはらてつお)
・嶋田香 (しまだかおる)
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た行
・髙橋裕 (たかはしゆたか)
・田中芳彦 (たなかよしひこ)
・谷口省吾 (たにぐちしょうご)
・長 環 (ちょうたまき)
・都築尊 (つづきたかし)
・鳥巣浩幸 (とりすひろゆき)
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な行
・内藤徹 (ないとうとおる)
・永井淳 (ながいあつし)
・永嶋哲也 (ながしまてつや)
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は行
・萩家康弘 (はぎややすひろ)
・埴岡隆 (はにおかたかし)
・馬場篤子 (ばばあつこ)
・早川浩 (はやかわひろし)
・日高真純 (ひだかますみ)
・廣藤卓雄 (ひろふじたかお)
・別府理智子(べっぷりちこ)
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ま行
・松浦尚志 (まつうらたかし)
・丸田道人 (まるたみちと)
・壬生正博 (みぶまさひろ)
・森田浩光 (もりたひろみつ)
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や行
・安河内ひとみ(やすこうちひとみ)
・山崎純 (やまざき じゅん) 
・山崎純 大学院FD
・山野貴史 (やまのたかふみ) 
・湯浅賢治 (ゆあさけんじ)
・吉永泰周 (よしながやすのり)
・米田雅裕 (よねだまさひろ)
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ら行
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わ行
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「ダンスをこよなく愛す遺伝子研究のパイオニア」

――機能生物科学講座 生化学分野 早川浩教授
早川教授  
——どのようなきっかけで遺伝子の基礎研究を始められたのですか?
早川: もともと犬や猫が大好きだったので獣医を目指して宮崎大学の農学部獣医学科に入学しました。大学では微生物学教室を選択しましたが、予備知識を得ようとふと目に入った「微生物」という名のついた本を読んだところ、実は、それは「遺伝学」について書かれたものでした。これがきっかけで遺伝子に興味を持ち、現在の研究の道に入りました。その後、九州大学大学院理学研究科に飛び込みました。
——アメリカに留学されていたのですか?
早川: 当時アメリカで盛んに行われていた組換えDNAの分野でノーベル賞を受賞したポール・バーグ先生(スタンフォード大学医学センターの生化学者)に手紙を書いて指導をお願いしたところ、1年後に留学が実現し、遺伝子組換えの手法に関する技術的指導を受けることができました。留学したおかげで、研究のやり方に幅ができました。 インタビュー中
——遺伝子の研究について教えて下さい。
早川: 生物の遺伝情報は、DNAから送られる情報をRNA(ribonucleic acid:リボ核酸)が受け取り、様々な機能や働きをする蛋白(タンパク)へ伝達されます。しかし、RNAが情報を伝えるときに間違い(エラー)をすることがあります。この「伝達エラーの抑制」を主な研究テーマにしています。
例として自動車をつくる製造過程をイメージするとわかりやすいでしょう。
遺伝情報の流れ
——RNAという工場で製造ミスが起こるのですか?  
早川: そうです。自動車の製造過程で、部品の取違えや順番の間違いが起きると、ちゃんと動いてくれない自動車ができてしまいます。RNAの場合も、情報を伝達するときに何らかのエラーが発生すると、その結果、異常な蛋白ができます。しかし、この異常な蛋白は、その数が少ないので見つけだすのは容易ではありません。つまり、1万台の自動車が、ばらばらに動いたり、ときには止まったりする状況の中で、まったく動いていない車を1台だけ探すようなもので、とても困難な作業になります。
 これとは反対に、1万台の停車している車の中から、1台だけ動いている車を探すようにできれば、その1台は見つけやすくなります。そこで、ちょっとトリックを使って、異常な蛋白を見つけやすくしました。そしてさらに研究を進めた結果、エラーを起こさない仕組みが見つかりました。
試薬瓶
——それってすごいことですよね?  
早川: ええ、まあ(笑)。RNAのエラー研究によって、フランスの遺伝学の研究者とも共同研究ができて、その論文が1997年に雑誌『サイエンス』(SCIENCE)に掲載されました。RNAの傷は、その頃はまだ脚光をあびていませんでしたが、注目すべき論文として高く評価されました。
 遺伝子のレベルでエラーが起きて異常な蛋白ができると、人体への影響もでてきます。アルツハイマー病の一部は、そのようなものと考えられています。インフルエンザの型が毎年違うのも、インフルエンザのRNA遺伝子の変化の結果です。今後もRNAの研究を深めて、その重要性や、今までとは違う機能を明らかにすることで、老化の予防策が見つかるかもしれないという将来の展望をもっています。
 実験室にて
——中国との交流もやっていらっしゃるとか   
早川: 九州大学大学院で関口睦夫教授(現在、本学の客員教授で先端科学研究センター長)に師事していたのですが、当時、中国の研究者たちとともに関口教授のもとで研究に励みました。そのことが縁で、今でも中国の人たちといろいろと研究交流が続いています。
——ところで、ダンスをされていると聞きましたが
早川: もともとエアロビクスを10年ほどやっていましたが、今はサルサをやってます。サルサの大会にも参加したり、ダンスのレベルが高い上海で踊ったこともあります。ダンスは、男性が目立ったらだめで、女性を引き立たせることが重要です。男性は自分の動きに気をつけるだけでなく、女性の動きも意識しないといけないので、うまく踊れるようになるまで3年ほどかかります。女性より3倍の練習が必要です。踊っている間は、すべて忘れることができるので、いい気分転換になるんですよ。
——公私共にアクティブに活動されている先生の活力は、このONとOFFの切り替えを上手にされていることが理由のひとつかもしれません。興味深い、貴重なお話を聞かせていただきました。

 

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