教授紹介

氏名:山﨑  純
所属:細胞分子生物学講座
    分子機能制御学分野
学位:薬学博士

山﨑純 教授

自己紹介

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 昭和60年東京大学薬学部薬学科卒業、平成2年同大学大学院薬学系研究科博士課程修了(薬学博士)。平成2年より平成10年3月まで、東京大学薬学部教務職員を経て大学院薬学系研究科助手として着任。平成7年から平成10年まで米国ネバダ大学医学部にてResearch assistant professorとして留学。
平成10年4月より福岡歯科大学細胞分子生物学(旧歯科薬理学)講座に助教授として着任しました。准教授を経て、平成21年7月1日から細胞分子生物学講座分子機能制御学分野(薬理学担当)教授に昇任し、現在に至っております。なお、平成27年4月から基礎医歯学部門長を併せて拝命しております。
 学部の薬理学教育では、2~3年生に対して自律神経・中枢神経作用薬、抗炎症薬、局所麻酔薬、化学療法薬などの各論から薬理学総論(薬物受容体、細胞内情報伝達、薬物動態学)まで講義しています。特に、臨床のニーズに合った薬理学教育を実施するために、臨床の場で汎用される医薬品の薬理作用を中心とした実習・講義内容を組み立てています。また、一方向の講義ではなく、演習の時間を多く取り入れながら、能動的に一人一人の学生が知識を取り入れるような授業・実習内容の改善を図っています。さらには、私立大学ならではの共用試験対策(4年生)や国家試験対策(6年生)の授業・演習にも力を注いでいます。
薬理学は臨床各科との関連が深い学問領域でもあります。そこで、かねてから医科臨床各科や高齢者歯科との授業連携を深めてきました。平成24年度には医科臨床で用いられる薬剤に特化した臨床薬理学講義を開講しました。また、口腔医学推進の観点から開講された、歯学・医学系8大学連携の「医歯学連携演習」におきまして、リアルタイムの双方向性TV配信授業(内科または口腔外科と薬理とのコラボ授業)を担当しております。
基礎医歯学部門長(役職教員)として低学年教育の改善に取り組んでいます。特に、必須学力の底上げを目指す試みとして、学年ごとの総合試験の導入に向けたトライアル試験を2年間続けてまいりましたが、平成29年度から本格実施に移行する運びとなりました。
大学院教育では、分野担当の講義・実習の他に、共通科目の講義(研究計画法、研究倫理教育)、演習(上皮機能解析法)を担当しています。また、平成27年からは研究科運営委員長として大学院歯学研究科の実質的な運営に携わってまいりました。大学院ポリシーの変更、学位申請規定の改善、学位審査の明確化、特待生・奨学制度案の策定など、多くの制度改正に取組んでいます。
 研究においては、電気生理学的、分子生物学的、生化学的ならびに免疫組織学的手法を取り入れて、イオン輸送体やその関連タンパクの生理機能の解明をめざしています。これまで、陰イオン透過機能発現に関与する遺伝子 (ラットCLCA) の分子クローニングを行ない、唾液腺導管上皮細胞でCl- 再吸収に関与することを明らかにしてきました。この分子と他のタンパクとの相互作用に焦点を絞って研究を進めてきたところ、スプライシング変異体が足場タンパクとの相互作用を介して重層扁平上皮細胞の接着と分化を制御するという知見を得ました。さらに、他講座、他大学の教員と共同して、上皮基底細胞の分化・増殖にこの分子が関与する可能性について研究を展開しています。
私共の研究室には、エピジェネティック制御研究のスペシャリストである八田光世准教授やTRPチャネル研究の若手第一人者である内田邦敏講師が精力的に活動しております。所属研究者とのコラボレーションのなかに、臨床各科(歯周病学、矯正歯科学、口腔外科学)から大学院生を受け入れて、イオンチャネル、接着因子や構造タンパクに焦点を当てながら、皮膚組織と口腔粘膜組織における上皮の重層化機構・創傷治癒機構の分子メカニズムの解析などを行なっています。ご興味のある皆様からのお問合せや研究への参加を歓迎いたします。



研究分野・現在の研究テーマ

・イオン輸送体の生理活性と発現に対する薬物制御
・イオンチャネルのスプライシングバリアントの機能と発現を調節する機構
・口腔粘膜や皮膚の恒常性維持に関与する上皮・結合組織の相互作用
・ヒストン修飾変化による上皮・間葉組織特異的遺伝子発現機構
・温度感受性イオンチャネルの活性化メカニズムと薬剤の探索

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主な研究業績

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外部資金獲得状況

科学研究費補助金特定領域研究(公募研究)代表1件、
同補助金基盤研究(C)代表2件分担3件、
同補助金奨励研究(A)代表2件、
同補助金戦略的萌芽研究1件、
同補助金萌芽研究 分担1件、
戦略的創造研究推進事業(CREST) 分担1件、
(財)医科学応用研究財団調査研究助成金代表1件、
(財)上原記念生命財団研究奨励金代表1件、
(財)医薬資源研究振興会研究奨励金代表1件

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教育業績

1 教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む)

・大学間双方向リアルタイム連携演習への参画
 (2010年~2016年)
 内科、外科、口腔外科の教員との共同で、医歯学連携演習2~4コマを実施し、口腔医学教育への推進に寄与した。
・e-learningシステムを用いた薬理学学習の実施
 (2012年~2016年)
 第6学年の講義にてe-learningシステムを用いた薬物名記憶学習を実施した。暗記シートを自由な時間に活用できるようにした。
・国家試験出題項目別薬理学マークシート試験の実施と個人別成績のフィードバック
 (2012年~2016年)
 第6学年には個々に対応した指導が効果的である。各人の出題項目別の弱点を明らかにするためにマークシート問題を解答させて、直後に各人の成績を分析して、努力すべき項目を明示した成績表をフィードバックした。
・他科目教員とのコラボレーション授業の実施
 (2009年~2016年)
 高齢者歯科学、病院薬局等とのコラボレーション講義を実施し、学生の統合的理解に寄与するよう努めた。
・臨床薬理学ロールプレイ演習の実施  (2013年~2015年)
 学生たちが互いに患者・家族役に扮して治療薬に対して質問したり、歯科医師役になって薬物治療方針を説明するロールプレイ演習を宮崎大学医学部の教員とともに実施した。

2 作成した教科書、教材、参考書

・現代歯科薬理学(大谷啓一他編)
19 消化器系に作用する薬物.第5版(2012年1月)、第6版(印刷中)、医歯薬出版
 歯科薬理学の教科書
・ポイントがよくわかる シンプル歯科薬理学(大浦 清、山﨑 純 他編)、
II 一般薬理学各論 10. 呼吸器に作用する薬物、11. 循環器に作用する薬物、永末書店、pp.66~73、2017.
・歯科衛生士テキスト 最新歯科薬理学(大浦 清、戸苅彰史編)、
I 総論 4.薬物の作用機序、5.薬物の適用方法と体内動態、II一般薬理学 1.末梢神経系に作用する薬物、III 歯科薬理学 3. 痛みに用いる薬物、学建書院、pp.22~37、pp.54~63、pp.110~113、2017.
・ステップアップ方式歯科薬理学実習書(坂上宏、丸山七朗編).
1 薬理学総論 4.薬理作用を規定する要因; 2体性神経系に作用する薬物 2.運動神経作用薬.砂書房、pp.44~51、2001(初版);pp.174~180、2005(第2版).
・医歯学連携演習ビデオ教材の作成
 (2010年~2016年)
・e-learningシステム教材の作成
 (2012年6月、2016年11月)

3 教育方法・教育実践に関する発表、講演等

・山﨑 純.
ビデオ教材を用いた模擬動物実験と討論会の組合せによる理解度上昇の試み.
歯科基礎医学会第1回定期特別講演会 薬理学分野別分科会 2015年4月25日(東京).
・山﨑 純、柳田俊彦.
歯学部薬理学教育における学生主体型ロールプレイの有用性.
第56回歯科基礎医学会学術大会 2014年9月26日(福岡).
・ロールプレイのすゝめ~医学部・薬学部・歯学部薬理学教育における
学生主体型ロールプレイの活用とその有効性~(シンポジウム)
 柳田俊彦、安西尚彦、入江徹美、岩本隆宏、柳原延章、山﨑 純、根本隆行、中野重行、村上 学.
第86回日本薬理学会年会 2013年3月23日(福岡)

4 その他教育活動上特記すべき事項

「学外」
・歯学系CBT実施小委員会委員
 (2011年~現在)
 医療系大学間共用試験実施評価機構より委嘱
・歯学系ブラッシュアップ専門部会委員 (平成23年~26年)、
歯学系CBT問題評価・プール化小委員会委員
(平成27年~現在)  (2011年~現在)
 医療系大学間共用試験実施評価機構より委嘱
・歯科基礎医学会 教育委員会委員
(平成28年~現在)

「学内」
・研究科運営委員長
 (2015年4月~現在)
研究科3ポリシー策定、コースワークカリキュラム作成、大学院学位審査スケジュール改定、大学院関連FD開催、自己点検評価委員会委員(研究科関連)、大学院運営全般
・基礎医歯学部門長
総合試験トライアル実施責任者、総合試験ワーキンググループ主催
(2015年4月~現在)
・学務委員会委員
(2015年4月~現在)
・学部3ポリシー委員会委員、共用試験実施小委員会委員、卒業試験ブラッシュアップ委員、学生共済会奨学金委員
・研究倫理教育責任者
(2016年4月~現在)
・大学院生のための教育活動
 (2010年~現在)
 大学院生の学位取得に向けた研究活動の指導

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学会等および社会における主な活動

日本薬理学会会員(1986年~現在)
 1999年~現在 学術評議員、2008年~2010年 代議員、2014年~現在 代議員
歯科基礎医学会会員(1999年~現在)
 2000年~2014年 評議員、2014年~現在 代議員、2016~現在 理事
第56回歯科基礎医学会学術大会・総会  準備委員長 (2014年) 
第23回日本歯科医学会総会 財務部会 副部会長(2016年) 
米国Biophysical Society会員(1995年~2010年)
福岡歯科大学学会(2007年~現在)
 2011年~2013年 常任理事
 2011年~2013年 福岡歯科大学学会雑誌 編集委員長
医療系大学間共用試験実施評価機構(2011年~現在)
歯学系CBT実施小委員会委員ならびに同ブラッシュアップ専門部会委員等

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