教授紹介

氏名:稲井 哲一朗
所属:生体構造学講座
   機能構造学分野
学位:歯学博士

稲井哲一朗 教授

自己紹介

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 1986年九州大学歯学部卒業、1990年同大学院歯学研究科修了、歯学博士。九州大学歯学部第二保存科医員、九州大学医学部助手、講師、米国カリフォルニア大学サンフランシスコ校研究員、九州大学医学部助教授、准教授を経て、2010年4月に本学教授に着任し、現在に至っています。
 学生教育では、2年次学生に発生学・組織学演習の講義・実習、3年次学生に口腔組織学の講義・実習、歯の解剖学の講義・実習を行なっています。口腔領域に加えて、全身を理解できる教育を心がけています。
 研究分野は1)歯の発生、2)腫瘍血管、3)ギャップ結合、4)タイト結合についての研究を行なっています。最近は、タイト結合の研究を中心に行なっています。24種類あるタイト結合膜蛋白質claudinを培養細胞で発現し、フリーズフラクチャー法による形態学的解析と、細胞間電気抵抗値による機能解析により、タイト結合の形態と機能の関連性を調べています。また、claudin分子同士は、「相互作用できる組合せ」と「できない組合せ」があり、これを網羅的に解析していこうと考えています。癌細胞ではclaudinの発現パターンが変化し、癌の予後との関連が最近指摘されています。このメカニズムの詳細を解明し、癌におけるclaudinの役割を調べていこうと考えています。

研究分野・現在の研究テーマ

・claudin-10aと-10bの比較によるタイト結合の形態、相互作用、機能の解析
・蛍光蛋白質再構成法によるclaudin分子間のシス相互作用の解析
・共培養系によるclaudin分子間のトランス相互作用の解析
・claudin分子種特異的タイト結合の形態形成の解析
・SNAP tagによるclaudin-1のターンオーバーの解析
・claudinの細胞外第一および第二ループの機能解析

主な研究業績

・Inai, T., Kitagawa N., Hatakeyama, Y., Ikebe, T., Iida, H., Fujita, M. Inhibition of extracellular signal-regulated kinase downregulates claudin-2 expression and alters paracellular permeability in mouse rectum CMT93-II cells. Tissue Cell. 2013; in press
・ Inai, T. The coculture method to examine interactions between claudin isoforms in tight junction-free HEK293 cells and tight junction-bearing MDCK II cells. Methods Mol Biol. 2011; 762, 101-114.
・ Mancuso, M.R., Davis, R., Norberg, S.M., O’Brien, S., Sennino, B., Nakahara, T., Yao, V.J., Inai, T., Brooks, P., Freimark, B., Shalinsky, D.R., Hu-Lowe, D.D., and McDonald, D.M. Rapid vascular regrowth in tumors after reversal of VEGF inhibition. J. Clin. Invest. 2006; 116, 2610–2621.
・ Inai, T., Mancuso, M., Hashizume, H., Baffert, F., Haskell, A., Baluk, P., Hu-Lowe, D.D., Shalinsky, D.R., Thurston, G., Yancopoulos, G..D., and McDonald, D.M. Inhibition of vascular endothelial growth factor (VEGF) signaling in cancer causes loss of endothelial fenestrations, regression of tumor vessels, and appearance of basement membrane ghosts. Am. J. Pathol. 2004; 465, 35-52.
・ Inai, T., Kobayashi, J., Shibata, Y. Claudin-1 contributes to the epithelial barrier function in MDCK cells. Am. J. Pathol. 2004; 465, 35-52. Eur. J. Cell Biol. 1999; 78, 849-855.

外部資金獲得状況

科学研究費補助金 基盤研究(一般)(A)分担2件
科学研究費補助金 基盤研究(一般)(B)分担7件
科学研究費補助金 基盤研究(一般)(C)代表5件、分担3件
科学研究費補助金 奨励研究(A)代表3件