教授紹介

氏名:早川 浩
所属:機能生物化学講座
   生化学分野
学位:理学博士

早川浩 教授

自己紹介

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宮崎大学農学部獣医学科を卒業後、基礎研究をやりたいという思いから九州大学大学院理学研究科に飛び込みました。その後Stanford大学医学センター (生化学)にpostdoctoral fellowとして、また九州大学医学研究院・医化学講座で助手として研究生活を送り、2006年に本学教授に着任致しました。
 研究:これまで遺伝情報はDNA⇔DNA→RNA→蛋白と伝わり、最終的に蛋白として機能すると考えられ、このなかでRNAの位置づけは単に情報の 「メッセンジャー」でした。ところが最近、RNAが単に遺伝情報を仲介するのみならず、それ自身が「機能分子」であることが明らかとなり、哺乳動物の染色体DNAはタンパク質をコードする遺伝子領域の他に、はるかに広い領域で様々な機能をもつRNAをコードしていることがわかってきました。しかもその種類は蛋白と同じくらい存在するとも言われています。ヒトゲノム・プロジェクトが完了し、現在ポスト・ゲノム時代の中に我々はいます。このようなRNAの再認識の時代を迎え、私は RNA損傷とそれを抑制する仕組みを大腸菌とヒト細胞を用いて研究しています。特に最近「RNAの酸化と老化に関係がある」との報告が世界中のグループから続々と出されています。私の研究もこれまでの基礎研究から老化研究に移行させつつあります。
 教育:上記のように、一見確立したかのように見える知識も明日には全面的に改められることがあり、科学は本質的にそれまでの知識を批判的に再構築することによって進歩するものです。学生の皆さんには判り易い授業を提供していくことを基本にしていますが、それとともに最先端の研究もおりにふれ紹介したいと思います。何故なら最先端の研究はそれまでの知識が創造的に『破壊』されるよい例を提供することが多いからです。



研究分野・現在の研究テーマ

大腸菌からヒトまでの分子生物学
ゲノム情報保全機構・RNAの品質管理機構
老化

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主な研究業績(酸化ストレス、老化関連のみ)

Takashi Ishii, Hiroshi Hayakawa, Takeshi Sekiguchi, Noritaka Adachi, Mutsuo Sekiguchi.Role of Auf1 in elimination of oxidatively damaged messenger RNA in human cells. Free Radical Biology and Medicine. 2015: 79: 109-116.
T. Sekiguchi, R. Ito, H. Hayakawa, M. Sekiguchi. Elimination and Utilization of Oxidized Guanine Nucleotides in the Synthesis of RNA and its Precursors. J. Biol. Chem. 2013: 288: 8128-8135.
W. Gan, B. Nie, F. Shi, XM. Xu, J. Qian, Y. Takagi, H. Hayakawa, M. Sekiguchi, JP. Cai. Age-dependent increases in the oxidative damage of DNA, RNA and their metabolites in normal and senescence-accelerated mice analyzed by LC-MS/MS: urinary 8-oxoguanosine as a novel biomarker of aging. Free Radic. Biol. Med., 2012: 52: 1700-1707.
XN. Song, LQ. Zhang, DG. Liu, J. Lin, JD. Zheng, DP. Dai, AL. Hei, H. Hayakawa, M. Sekiguchi, JP. Cai. Oxidative damage to RNA and expression patterns of MTH1 in the hippocampi of senescence-accelerated SAMP8 mice and Alzheimer's disease Patients.  Neurochem Res. 2011:36:1558-1565.
H. Hayakawa, A. Fujikane, R. Ito, M. Matsumoto, KI. Nakayama, M. Sekiguchi. Human proteins that specifically bind to 8-oxoguanine-containing RNA and their responses to oxidative stress. Biochemical and Biophysical Research Communications. 2010; 403: 220-224.
H. Hayakawa, M. Sekiguchi. Human polynucleotide phosphorylase protein in response to oxidative stress. Biochemistry. 2006:45:6749-6755.
H. Hayakawa, M. Kuwano, M. Sekiguchi. Specific binding of 8-oxoguanine- containing RNA to polynucleotide phosphorylase protein. Biochemistry. 2001; 40:9977-9982.
H. Hayakawa, A. Hofer, L. Thelander, S. Kitajima, Y. Cai, S. Oshiro, H. Yakushiji, Y. Nakabeppu, M. Kuwano, M. Sekiguchi. Metabolic fate of oxidized guanine ribonucleotides in mammalian cells. Biochemistry. 1999; 38:3610-3614.
F. Taddei, H. Hayakawa, M.-F. Bouton, A.-M. Cirinesi, I. Matic, M. Sekiguchi, M. Radman. Counteraction by MutT protein of transcriptional errors caused by oxidative damage. Science.1997; 278:128-130.

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外部資金獲得状況(酸化関連の代表分のみ)

 

(基盤研究C)
RNAの酸化損傷の抑制と酸化RNA排除機構 
mRNAの品質管理機構(Quality Control) 
活性酸素によって哺乳動物生体内で生じる遺伝毒性物質の排除機構 
酸化およびアルキル化DNA損傷を防ぐヒト酵素の精製と解析 
活性酸素によるDNA障害を防ぐヒト蛋白の分離と解析 
(特定領域研究A)
哺乳動物生体内における突然変異原物質の生成とその除去に関わる酵素の解析 
(特定領域研究C)
AD患者の脳神経細胞に蓄積する酸化RNAに結合する蛋白のcDNAクローニング 
(重点領域研究)
哺乳動物生体内における突然変異原物質の生成とその除去に関わる酵素の解析

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教育業績

1 教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む)

・授業と連関したweb上のサイトの構築
(2006年~現在)
抽象的概念を判りやすく示す画像・動画を充実させつつある

2 作成した教科書、教材、参考書

・教材(資料集・演習問題集)を作成
(2006年~現在)
2012年に冊子化

3 教育方法・教育実践に関する発表、講演等

・特になし

4 その他教育活動上特記すべき事項

・毎回授業後のノート提出
(2012年~)
授業後毎回提出ノートを評価し、確実な学習を確認する

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学会等および社会における主な活動

日本分子生物学学会(30年ほど前から)
日本生化学会(2013年より)
日本放射線影響学会(10年ほど前から)
日本学術振興会事業の審査(2010年~)

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