講師紹介
氏名:橋口 一成
所属:機能生物化学講座
生化学分野
学位:博士(理学)
自己紹介
京都大学大学院理学研究科博士課程修了。米国国立衛生研究所(NIH)客員研究員、東北大学加齢医学研究所博士研究員、京都大学大学院理学研究科動物学教室助教、独立行政法人医薬基盤研究所(現・国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所)特任研究員、本学先端科学研究センター助教を経て、2016年4月に生化学分野講師に昇任し、現在に至っています。
専門は遺伝学・分子生物学です。もともと分子遺伝学は苦手な科目でしたが、学部学生時代に細胞核を取り囲む神秘的なミトコンドリアの蛍光顕微鏡写真像に魅せられたのをきっかけに、ミトコンドリアDNA突然変異生成機構の研究に興味を持ち、それ以降はミトコンドリアだけでなく細胞核ゲノムの安定化システムについて研究を進めてきました。
私たちヒトをはじめとする酸素呼吸を行う生物の細胞内では活性酸素種が不可避的に発生し、それらの一部が細胞構成成分を酸化する酸化ストレスになります。研究テーマとして、細胞ストレスが与えるゲノム損傷の生物影響、細胞がストレスに応答する機構、さらに細胞に備わっているストレスを抑制する機構、などが挙げられます。
医療人としての大切な資質の一つとして、生命現象への探究心を持つことを考えています。そのためには生物学の基礎知識だけでなく物理学的・化学的なアプローチも必要になるケースがありますが、まずは生化学の基本ともいえる「日常生活の中の生化学」「生の現象を自分の眼で観て感動すること」を講義や実習を通して学生の皆さんに体感して欲しいと思っています。
活性酸素に対する細胞応答機構を明らかにすべく、様々な観点から研究を進めています。親しみを持てる「生化学」を目指し、講義・実習を通して学生教育に貢献できるよう邁進したいと思っています。よろしくお願い致します。
・生物学セミナーB
(2008〜2012年)
・環境応答遺伝子科学特論A,B
(2008〜2012年)
・遺伝情報維持機構論A,B
(2008〜2012年)
・環境応答遺伝子科学ゼミナールA,B,C,D
(2008〜2012年)
・生物学実習B
(2009〜2011年)
・基礎生物学実験
(2010年)
・生物学セミナーBの補助資料(科学論文の構成、読み方)
(2008〜2012年)
・生物学実習Bの実習書
(2009〜2011年)
・基礎生物学実験の実験書
(2010年)
・大学院生のための教育活動
(2008〜2012年)