教授紹介

氏名:梅津 桂子
所属:機能生物化学講座
   生化学分野
学位:歯学博士

梅津桂子 教授

自己紹介

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 1986年九州大学歯学部卒業、1990年同大学院歯学研究科修了、歯学博士。ハーバード大学医学部博士研究員、奈良先端科学技術大学院大学助手を経て、2006年9月より本学教授に着任。
 大学院時代から一貫して組換えを研究対象にしてきました。組換えタンパク質RecQのDNAへリカーゼ活性の同定や(文献1)、組換え反応の試験管内再構成(文献2)等、生化学的な解析の経験を踏まえて、細胞内での生物機能の研究へと進みました。単鎖DNA結合タンパク質の作用について分子遺伝学的に解析し(文献3)、その過程で組換えと染色体異常やゲノム不安定性との関係に興味を持つことになりました(文献4)。
 現在では、組換えのコントロールについて分子生物学的な解析を中心に進めています(文献5)。組換えはゲノムに多様性をもたらすのに重要な働きをするばかりでなく、ゲノムを安定に維持するためにも大きな役割を果たしていることが分かってきました。両刃の剣とも言える組換え機構を生物はどの様にコントロールしているのかが目下の最大の関心事です。また、ヒトのRecQが異常になると早期老化やがんが引き起こされることが分かっています。組換えのコントロールの破綻と発がんや老化との関係にも興味を持っています。
 学生教育では、実感として捉え難い分子の世界について面白さを伝えたいと思っています。また、論理的な思考力もしっかりと身に付けて欲しいと考えています。

研究分野・現在の研究テーマ

ゲノムの安定な維持と相同組換えの制御
・染色体複製の場における組換えタンパク質の作用
・異常染色体の発生メカニズム

主な研究業績

1. Umezu K, Nakayama K, Nakayama H. Escherichia coli RecQ protein is a DNA helicase. Proc Natl Acad Sci USA 1990;87:5363-5367.
2. Umezu K, Kolodner RD. Protein interactions in genetic recombination in Escherichia coli. J Biol Chem 1994; 269:30005-30013.
3. Umezu K, et al. Genetic analysis of yeast RPA1 reveals its multiple functions in DNA metabolism. Genetics 1998;148: 989-1005.
4.Chen C, Umezu K, Kolodner RD. Chromosomal rearrangements occur in S. cerevisiae rfa1 mutator mutants due to mutagenic lesions processed by double-strand-break repair. Molecular Cell 1998; 2:9-22.
5.Yoshida J, Umezu K, Maki H. Positive and negative roles of homologous recombination in the maintenance of genome stability in S. cerevisiae. Genetics 2003; 164: 31-46.

外部資金獲得状況

ヒューマンフロンティアサイエンスプログラム長期フェロー
科学技術振興事業団さきがけ研究「遺伝と変化」
科学研究費補助金:特定領域研究 代表2件 分担1件;重点領域研究 分担1件;基盤研究 (C) 代表1件;奨励研究 代表2件;国際学術研究 分担1件
その他の支援財団 2件