理事長祝辞 平成29年度入学式

 第45期生として福岡歯科大学に入学する新入生の皆さん、ならびに第33期生として大学院に入学する大学院生の皆さんに、ご入学を心よりお慶び申し上げます。ご家族の皆様も、ご子息、ご息女の希望に満ちた姿に、さぞご安堵のことと、心よりお慶び申し上げます。

 現在全国の歯科大学では、18歳人口の減少、超高齢社会の到来、地域包括ケアシステムの構築、歯科疾病構造の変化、歯科医学の進歩などを背景として歯学教育を取り巻く環境の変化に的確な対応をすることが求められています。
 本学は、昭和48年の開学からこれまで、西日本唯一の私立歯科大学として4300名を超える卒業生を輩出してきました。また、この10年余、「歯学から口腔医学へ」をモットーに独自の教育活動を進めてきました。この概念は、従来の歯科医学・歯科医療は歯およびその周囲組織を主な対象としていましたが、今日の臨床の現場では、歯科の患者は有病者も多く、また、口腔は、摂食、咀嚼、消化、嚥下、呼吸、構音、味覚など生命維持の基本的機能をもつ臓器であり、口腔領域の疾患は全身疾患(糖尿病、心筋梗塞、自己免疫疾患など)と密接な関連があるため、口腔疾患の予防や診療等、「口腔ケア」を実践できる歯科医師の育成が社会から求められているという視点に立ったものです。
 次に福岡学園としては、地域の医療センターとしての医科歯科総合病院、博多駅前にあるサテライト施設としての「口腔医療センター」のほか、福岡看護大学、福岡医療短期大学、介護老人保健施設「サンシャインシティ」、関連施設である特別養護老人ホーム「サンシャインプラザ」、「サンシャインセンター」など、いろいろな施設を擁し、数多くの臨床現場を経験することができるとともに、いろいろなスタッフとのコミュニケーションを通して、チーム医療を学修できる環境を整えています。

 第45期生として口腔歯学部に入学する皆さん、本学では、「歯科」の基本的知識や技能を身に付けることはもちろん、「歯学」に「一般医学」の要素を取り入れた、より総合的な「口腔医学教育」の実践をしていますので、幅広い、いろいろな知識や技能を修得し、社会が求める立派な歯科医師になられることを期待しています。そしてまた、歯科医師になるためには、歯科大学を卒業するだけではなく、国家試験という関門があることを入学と同時に理解して下さい。昨今の国家試験は年々難しくなり、合格するためには皆さんが一生懸命勉強する以外に道はありません。でも、心配しないで下さい。皆さんは一人ではありません。我が福岡歯科大学では、全教職員が皆さんをバックアップする体制が整っています。一緒に頑張りましょう。
 第33期生として大学院に入学する皆さんにも、心からお慶び申し上げます。歯科医師臨床研修を修了し、口腔医学の特定分野について更に深く探求しようという皆さんの学問的情熱に心から敬意を表します。本学には先端科学研修センターや再生医学研究センターなど、特色ある研究センターがあり、先進的な研究課題にも取り組んでいますので、大いに活用して国際的に評価される研究者となられることを期待しています。

 最後になりましたが、年度初めで大変ご多忙のなか、ご臨席を賜りましたご来賓の皆様、また、関係の皆様に厚く御礼申し上げます。
 新入生の皆さん、若さには無限の可能性があります。自らを心身両面で鍛えるとともに、常に感謝の気持ちを忘れずに、楽しく意義ある学生生活を送られることを祈念して、お慶びの挨拶といたします。
 本日はおめでとうございます。